お休みしてた漫画家、復活のきっかけ。

さて、これまで、出版不況により、描いていた漫画編集部、出版社がなくなり、出したコミックスもすべて廃刊となり、お仕事が激減したことがきっかけで、漫画家をお休みした理由を、いろいろ書いて来ました。

ブログを読んでいただいた方の中には、心配して「どうか、不遇の時代ではありますが、あきらめないで、また、執筆活動を再開してください、」と、ありがたくもメッセージをくださる方もいました。

本当にありがとうございます。

育休、アトリエ講師、こどもたちとともに、写真、映画の制作、そしてNPO活動(これはまだあまり語ってませんが)
と、この10年で、興味のある事はほぼすべてやり終えて、実はまた、漫画家に
一巡して戻って来てます。

今日は、漫画のお仕事が、復活して来たきっかけについて、お話したいと思います。

それは、携帯やスマホ、パソコンで読む、いわゆる「電子書籍漫画」の配信システムが、確立して来たおかげです。

すぎやまのまんがは、マンガ王国他、いくつかの会社で、配信していただいているのですが、その中でも特に、漫画家の赤松健さんが立ち上げた、絶版漫画図書館を昨年リニューアルした「マンガ図書館Z」のシステムは画期的です。

通常、読者が視聴料を払い、そこからシステム側が手数料を取り運営するのが普通なのですが、Zは、視聴料金が無料で、広告収入で運営。

なのに、作家は、作品の登録が無料な上、視聴数に応じ広告収入が100パーセント入る。

更に、50ヶ国語に自動翻訳出来るため、世界中の人に、漫画を読んでもらえる、と言う、作家にとっては至れりつくせりのシステムです。

最初は、十数年も前に描いた漫画なんて、誰が読んでくれるの?と思って恐る恐る登録してみたのですが、不思議にも、数週間も経たずして、視聴数が何千人にもなり、びっくりしました。

読者の顔は見えませんが「自分の漫画が、今も誰かに読んでもらえている、数字として評価が出る」というのは、作家には本当にかけがえのない、ありがたいことです。

以前なら、わたしの漫画に興味を持ってくださっている方に、私の、コミックスのペンネーム「杉山祐子」で、古本屋か、アマゾンの古本を探してくださいね、とお願いしてました。

今は、「マンガ図書館Z」「杉山祐子」で、無料で読めますよ、と言えるのはとても便利ですし、名刺代わりとしても、有効です。

また、ブランクの間の、様々な
異業種の経験のおかげで、漫画家として活動しながら、また、そこから更に、先につながるメディアミックスが実現して行きました。

「世界仰天ニュース」に出演、久野アナウンサーに漫画の基礎を教える仕事が来てみたり。

とある大手飲料メーカーの、少女漫画風似顔絵イベントで、何十人もの似顔絵を描かせていただいたり。

映像を監督出来る?漫画家として、憧れの大先輩、少女画家、高橋真琴先生のイベントで、ライブペインティングや、インタビューを撮影させていただき、画集の付録のDVDになって発売されてみたり。

パリJAPANEXPO2015では、マスタークラスにて、フランスの方々に、四コマ漫画を教えるチャンスをいただいてみたり。

昨年は、ヒューマンアカデミー講師として、色々なカレッジの学生さんとのコラボも実現。

自分が監修し、教え子が描いた四コマ漫画「ナカノクンロボ」が、アニメ化し、中野新人監督映画祭で上映。

同じくわたしが監修した切り絵アニメーション「赤い蝋燭と人魚」の上映朗読会。

過去描いた自分の漫画を使ったゲームを学生が開発して発表。

などなど、漫画+◯◯といった、メディアミックスが、形となってきました。

そんな中、ここ五年くらい、じわじわと進めているプロジェクトがあります。

こちらはわたしの代表作のひとつの少年探偵団モノ「Boy's☆Project」という作品の続編となります。

主人公の娘世代が活躍する少女探偵団モノ「ー美少女探偵フィロソフィー不思議の街のアリス」

最初はボイスドラマとして
その後、ライトノベルとして
また、まち歩きミステリーオリエンテーリングのイベントとして
本当に少しずつ前に進めている プロジェクトです。

今年は、また、密かに、新たな展開が進行中です。

詳しくはまたの機会に!

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